Q&A
[妊娠]
妊娠中、予防接種は受けてもいいの?
新型インフルエンザの流行で、妊婦は優先的にワクチン接種を受けられますが、妊娠中でも大丈夫でしょうか?以前、妊娠中は予防接種が受けられないと聞いたことがあったので心配です(妊娠32週)
予防接種には、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類あります。ポリオ、麻疹、風疹などの生ワクチンは、生きた細菌やウィルスの病原性を弱めたもので、その病気にかかったのと同じように免疫を作ることができます。胎盤を通して胎児にウィルスが移行する危険があると考えられていますので、原則的に妊婦に接種することは禁忌とされています。一方破傷風、ジフテリア、インフルエンザワクチンなどは、病原性をなくした不活化ワクチンですので、体内で細菌やウィルスは増殖しません。不活化ワクチンは妊娠中に接種しても安全と考えられています。新型インフルエンザワクチンも不活化ワクチンです。
新型インフルエンザの場合は、基礎疾患を持つ人と妊婦は重症化しやすいと考えられるために、優先接種の対象とされました。現在、妊婦に新型インフルエンザの予防接種をした場合に生じる特別な副反応の報告はありません。
それでも妊婦にワクチン接種を行うかどうかは、妊娠の経過や妊婦の体調などを十分に考慮し、医師の判断により妊婦と医師が判断していく必要があるでしょう。主治医とよく相談してみてはいかがでしょう。