Q&A
[食生活:その他]
生の貝はだめ?
お刺身が好きなのですが、妊娠中は生の貝を食べてはいけないとインターネットの妊婦向けサイトで読みました。どうしてですか?(妊娠26週)
妊娠中には、貝類の生食は避けたほうが無難でしょう。
理由としては、貝類を生食することで起こる食中毒があります。食中毒の原因菌としては、黄色ブドウ球菌、ポツリヌス菌、病原性大腸菌や腸炎ビブリオなどの細菌性の他に、カキ、はまぐり、ムラサキ貝などの二枚貝の内臓に蓄積するノロウィルスによる食中毒がよく知られています。二枚貝は海水中のプランクトンをえさとして体内に取り込みますが、そのときにノロウィルスも一緒に取り込み汚染することがあります。それを生や加熱が不十分な状態で食べるとノロウィルスに感染します。生食用のカキには食品衛生法によって基準が定められていますし、平成11年からは採取海域の表示も義務づけられています。また、同じものを食べてもまったく症状の出ない人がいたり、症状の強さが違ったり、年齢やその時の体調によっても変わります。
しかし妊娠中は免疫力が低下し、抵抗力が弱くなっている状態です。普段はまったく問題のない食品でも、妊娠中には細菌やウィルスに感染し症状がでることがあります。そうしたリスクはできるだけ避けたほうがよいでしょう。
貝類は中まで十分に加熱して食べること、貝類を調理したまな板は使い回しをしないようにしましょう。